
タイトルで出落ちですが、山で遭難しかけました。ことの始まりは、もらいすぎたクワガタを山へ返そうと畑の近くの山に返そうと一人で出かけたのです。

クワガタはあっさり山へ返すことが出来ました。
山を探索してみようと魔が差した

近くに自分ちの山の山頂あたりに、たまたま文字が掘られていた巨岩を発見したを思い出し、それの写真を撮ってこようと思い立ちました。長年手入れしていない山なので入ることも出来ないかもと思いながら行ってみると一本道に草が綺麗に刈られていました。境界線の杭があったのでそれのために地権者が刈ったのでしょう。

あっさり山の中に入れそうです。目的地の山頂はそんなに高くなく10分もかからない距離だったと思います。さっと行って写真を撮ってこようと山へ入っていきました。クモの巣がすごいのでその辺に落ちていた笹を取って手前でぶんぶん振りながら進んでいきます。

笹が多く1本だけ趣が違う木が生えていました。前に入ったときに植えた桜の木でしょうか。近くに寄ってみると桜じゃ… ない気がする。少し遠くに黒い固まりを見つけて熊じゃないかとドキリとしましたが、動かないので多分違うだろうと遠巻きに進んでいきました。

苔生した岩がありましたが、小さい岩なのでこれではないです。

記憶の中ではもっと急な坂を登った気がしますが、ゆるやかな坂を少し登ると倒木した木があり、すごい光景です。

おや、奥の方に岩が見えました。

向かってみると先ほどの岩よりは大きいけどこんなだったかな… 周りを見てみましたが文字は彫ってなさそうでした。

しばらく歩いていると、なにかのウンコを発見しました。もしや熊!? と思いましたが、コロコロしているし、たぶんイノシシです。速いところ山を下りた方が良さそうです。

お、岩らしきものを発見。

こんどこそ目的の巨岩かもしれません。

発見しました。たぶん20年ぐらい前にみた巨岩です。

岩の上に木が生えている。思っていたより大きい。

目的の文字も写真に収めました。右側は地名と人名が書いてありましたのでぼかしています。「明治四十四年」、「自建」? と書いてあります。1911年に彫られたもののようです。何のためにこんな山の中の岩に彫ったのでしょう。

「自建」の下に「へ」のようにも見えます。「之」なのかな…「建之」は「けんのう」と呼ぶようです。墓や記念碑に用いられる言葉で、地名や人名が書かれていたことからなにかの「記念碑」なのかな…

岩の大きさを表すために手も写してみました。ほんとかなり大きい。よいものを見せてもらったので、感謝の言葉をつぶやき早く帰ろうと下山し始めました。
見覚えのない道

来た道を下るだけですが、すこしうろうろしたのでこっちだろうと降りていきました。

少し降りるとなにやら人工物のようなものがあちこちに散乱しています。

ビニールがあちこちに捨てられていました。なんなのだろう。

さらに降りていくとちょっと変わった石があったのでぱちりと写真を撮りました。

なんだか滑ったあとのようなものがあちこちに見えます。こんな道通ったかな…

道もなだらかになり、そろそろ下山間近な感じになってきました。

ガラス瓶がたくさん捨てられていました。なんだここひどいなぁ

開けてきてもう帰り道です。車の音も聞こえるのでそのまま帰れると思っていました。

このへんだろうと進んでみると雑草がうっそうと茂っていて降りられません。しかも、野バラがあちこちにあり痛くて進めません。なんだかおかしいぞと思い始めました。

大きな岩が見えてきました。こんな岩なかったぞ。ここは多分違うところだ…
不安から焦りに
まあ、ちょっと間違えただけだろうと来た道を少し戻り下山口を探しました。車の音が聞こえるのですが、どっちに道路があるのかわかりません。携帯をみると16時過ぎで、早くしないと暗くなってしまいます。とりあえず、車の音が聞こえる方向へ進んでみました。
進んでいくと竹林がでてきて、ここは間違いなく違うところだと思い、見回すとかなり急な斜面の先に日の光が見えて、ようやく帰り道がわかったかなと登り切ると目の前に高速道路が見えましたが、直接そちらへ向かうことが出来ませんでした。足元はコンクリで整備された水路があり、高さは10mを超えるような急斜面のコンクリがあったからです。急斜面も草が生い茂りどうなっているか分からない状態でした。たぶん、落ちたら怪我で済まないかもしれません。
このコンクリの道をたどれば帰れると思いましたが、草だらけで足元がよく見えず急斜面に落ちるかもしれません。しかもここも野バラだらけで通れませんでした。少し下ってから道をたどっていこうと降りているときに携帯が鳴っていました。妻からです。
妻「ああ、電話に出てよかった。クワガタ返しに行くって言ってたけど帰りが遅いから電話したの。どこにいるの?」
「ちょっとマズいことがあってね。実は山に入ったら帰られなくなったんだ。帰り道がわからない」
妻「え、なんでそんなことに!? どこから入ったの?」
そんなやり取りをしながら妻は、私が乗ってきた車のところまでたどり着いたようだ。お互い、大声で呼び合ったがまったく聞こえない。本格的に道に迷っていることを実感してきました。なんも考えず手ぶらで山に入ったので喉もカラカラです。気付くと背中は汗でべったりしていました。
妻が太陽が見える西側に向かうと帰れるはずと言われ、確認すると正反対の方向へ進んでいました。
妻と話して少し冷静さをとりもどしたのか、携帯のGoogle Mapを開きました。自分の位置がわかり、向き先も分かりました。入山したところも分かったのでそちらの方に身体を向け、進んでいきました。クモの巣も気にせず、ずんずん進みます。
なんだか見覚えのあるような気がしてきました。これなら大丈夫だろうと妻に道が分かったのでもうすぐ帰れると伝えさらに下ると、ようやく入山したときの草を刈った道を見つけました。山から抜け一本道を進んでいくと妻の姿が見えて安心。いろいろ怒られましたが無事に帰ってきました。
装備不十分な山の遭難者のニュースを見て、まったく山をなめてるなぁと他人事でしたが、まさに自分がなめてました。運良く携帯のGPSが使える場所だったから帰れたものの、携帯を持っていなかったり充電切れしていたりしたらほんとに遭難していたと思います。ほんと気をつけようと思いました。


コメント