狩りに必要なものは袋と針金だ。
袋は手ぬぐいを半分に折って縫ったものだ。
針金は輪っかにしておく。
輪っかにした針金を袋を通してから袋をまくる。
すると入り口が広くなり、イナゴを入れやすくなるのだ。
イナゴを入れたら輪っかの下を握り入り口をふさぐ形になる。
こいつが「イナゴ」だ。
ハンターが近づくと素早く待避行動を行うので
着地地点を確認するのがコツだ。
数時間後、イナゴを捕まえた。
オヤジはオレの倍捕まえるほどの熟練ハンターだ。
捕ってきたイナゴをさっそく料理してみる。
一度、袋ごと熱湯へ入れてから
イナゴを茹でる。
そのあと新聞紙に並べて乾燥させる
数時間後、もう一度炒めて再度乾燥させる。
とても手間がかかる。
最後に味付けをするが、それは後日
追記: 2009/10/27
しょうゆ、みりん、ザラ砂糖、日本酒を目分量入れます。
火をかけて溶かしてタレを作ります。
焦がさないようにかき混ぜながら中火でかき混ぜます。
ある程度、まざったらフタをして熱を冷まします。
これを繰り返して水分がなくなるまで繰り返します。
とろ火で、ときどきかき混ぜながら水分がなくなるまで煮詰めます。
こちらができあがりです。
ちょっとわかりづらいですが、左は白砂糖で、右がザラ砂糖を使っています。
白砂糖だとあっさりした感じにできあがります。
ザラ砂糖だと発色がよくてうまそうに見えます。
店頭などに並んでるのはザラ砂糖を使ってるのかもしれませんね。
コメント
大量ー!!!!!!
食べるためにとったんですか??コメの害虫駆除でとったんですか???
ウチもそうとう田舎ですけどイナゴはたべないっす。
ポップコーン、イナゴときたら次は・・・・お風呂プリンですね?わかりますわかります。
ベア・グリルスは生で食う。
>こりすさん
そりゃあ、食べるためですよ!
自宅近くはイナゴはいないので遠出するんですよー
>Rさん
誰だろうとググったら・・・
こいつはグレートだぜ!
イナゴ職人の朝は早い。
なぜなら昼になるとイナゴが活発に活動を始めるからだ。
「夏、秋が勝負ですね。それ以外の時期はあまりいません・・・」
仕込みを終えたakahaneさんは我々との話を切り上げ、手ぬぐいを捻った。
捕獲したイナゴを「akahaneイナゴ」のラベルも何もない袋から鍋に移し変える。
速い。まるで料理人のようだ。
またたくまに18リットルのイナゴを鍋に満たした。
息をつく間もなく次の鍋に取りかかり、また鍋がイナゴで満たされる。
「どれ、今朝の調子はどうかな」
akahaneさんは先に煮込んだ鍋を一つ一つをつぶさに見る。
ひょいひょい、3つの鍋からイナゴを取り出し手で触った。
エビのように赤くなっている。これがイナゴに火を通した効果なのだ。
「これは駄目。ほら、ちょっとここが固いでしょ。
3箇所も出るとは、もう冬が近いね。
今日くらいなら昼には問題なく煮えるけど、
これからの季節、もっと冷えてくると辛いかな・・・」
この仕事は、時間との勝負。
本来食用ではないイナゴを、ここまでの食材に加工できる職人は、
akahaneさんを含めても全国に300,000人しかいない。
そして、こうやって丹念に仕込まれた食材が、akahane家の舌を楽しませるのだ。
ス○ン○ョン完全倒産まで後一年、時間の勝負である。
「600万食、達成してみせますよ」
料理人の動きを見せる時とはうって変わり、とても穏やかな笑顔だ。
この笑顔に、会津の食の伝統が支えられているのだ。
帰り道、お土産に頂いたイナゴを見ながら
絵師のこりすがため息を漏らした。
「本当にマズイですよ。
普通はもうちょっとおいしいのに、甘辛く煮るだけでいいのに・・・。
それにこの舌ざわり・・・。
もうなんとも言えない生煮え感です」
冬の足音の聞こえる秋の空は暗くなっていたが、
akahaneさんのイナゴはそれよりも深い闇を湛えていた。
ポップコーン、イナゴときたら、、、次はお風呂プリンの登場ですね?わかりますわかります。
>Rさん
なにこの哀愁漂う長文w
>206さん
それは・・・腹は満たせても懐が満たされないので・・・
まあ、他にネタがあるのでのちほど
>206さん
なんか最初のレスはなぜかスパム扱いされたみたいです。
ちょっと!!Rさんのコメント!!wwww
何回読んでも爆笑なんですが!
(「嫁のメシがまずい」で鈴虫を煮た話を思い出しましたw)
本当は美味しいんですよね!?(笑)
イナゴの料理は人生でまだ一度も見たことがないです。
味付けの日記も楽しみにしてます!
今年もうまくできましたよ!
でも、味付け時の写真を撮ろうとしたら終わってたんだ・・・
うおーー。味付けキター!
完成してもやっぱ虫っぽいですね!(笑)
もっと煮物っぽくなるのかなーと思ってナメてました!
>店頭などに並んでるのは
!?売ってるんですか!?
そりゃあ、会津じゃ常識だぜ!