■Sapphire RadeonX800XT AGP版

RadeonX800XTの箱 RadeonX800XT中身

Sapphire RadeonX800XT AGP版(以下X800XT)を買ってから1ヶ月ほど経ってようやくのレビューです。GeforceTi4600(以下Ti4600)からの乗り換えなのでびっくりするほど速くなりました。どれぐらい速くなったというと3DMark03のスコアが約700から約11000に跳ね上がったのです。もちろんTi4600はDirectX8までの対応なので測定されないベンチが多くてスコアが伸びないのもありますが、FPSが1~4程度だった「Troll's Lair」が約50~120と驚くなめらかさです。

簡単にスペックの紹介ですが、R420コアの16パイプでメモリGDDR3 256MBになります。出力はD-SUB15pin、DVI端子、S端子とコンポジット端子のテレビ出力の3系統です。といってもトリプルディスプレイは出来ないようです。バンドルソフトにSplinter Cell: Pandora TomorrowCounterStrike:Condition Zero(以下CS:CZ)が付いてきました。なぜかSplinter Cellの方はインストールで失敗してしまい遊べませんでした。CS:CZはHalf-LifeのMODの新バージョンです。知ってはいたのですが、やったことがなく遊んでみたところ、面白いじゃないですか! いままでやってたFPSといえば、跳んだり跳ねたりでごり押しなものが多かったのですが、じっくり狙わないと当たらないのです。どちらかというと待機して敵がくるのを待ってた方が勝てるような感じなのですごく新鮮です! ああ、これ以上は話がそれそうなので、またの機会に。

各ドライバのベンチマーク比較
 Catalyst4.9Catalyst4.10Catalyst4.11Omega2.5.90
3DMark0310846112951134611317
3DMark054200437454845461

純正のドライバでは選べる解像度が少ないためカスタムドライバであるOmegaDriverを使ってみました。ベンチも測ってみたところ上の表の結果になりました。ただし、Omega2.5.90はCatalyst4.10ベースなのであまり意味がないので、あとでCatalyst4.10のベンチも載せる予定です。

X800XT & X800XTPEの動作クロック
 GPUMemory
X800XTPE520MHz1120MHz
X800XT500MHz1000MHz

次に気になるのがクロックアップ耐性です。フラグシップである"X800XT Premium Edition(以下X800XTPE)"とX800XTの違いは動作クロックの違いだけなので、今回はX800XTPE化にしていこうと思います。幸いなことにメモリチップがX800XTPEと同じものの動作クロック600MHzx2のSamsun製だったので期待が持てます。では、上記の図のようにクロックアップしていこうと思います。メモリはGDDR3 なので実クロックは半分になるので500MHzから560MHzに上げられればOKです。さっそくオメガドライバ標準のAdvanced 3Dからクロックを上げてみました。3DMark05でベンチを測ってみようとしたところ異常終了してしまいました。急いで温度を見てみましたが、56度とたいした温度ではないのです。フリーズはしないものの、ちょっと挙動不審なので今のところは標準で使うことにしました。

最後に気になるのがファンの音です。起動時にフォーーッ! と爆音が鳴り、ゲーム中では常に鳴り響きます。ゲーム中はBGMの方であまり気になりませんが、長時間遊んでいると画面がブロックノイズのようになっておかしくなることもありました。どうも冷却が足りないのかもしれません。対策として気軽なファン交換による風量強化もありますが、是非とも水冷にチャレンジしたいのでX800用の水枕が出るまで待とうかと思います。 2004/11/07

文章に間違いが合ったので各所修正 2004/11/08

ベンチマーク結果を追加 2004/11/15